町内会に入らない若い世帯が増えていく中、高齢化が進んだ町内会は根深い問題があります。
その問題とは大きく以下3つです。
順番に紹介していきます。
現状
私は半年前に引っ越しして今の町の住民になりました。住居は借家で、借家主から町内会に入っておいてほしいと言われ町内会に入っています。前に住んでいた町では町内会には入っていませんでした。
私は日中は働いているので、地域の方とコミュニケーションを取る機会はほぼ無いです。回覧板を持っていったときにたまたま会ったら挨拶する、くらいでしょうか。
今住んでいる地域は、田舎と都会のちょうど真ん中といったところでしょうか。
地区の世帯数は数百。5区に分かれていて、1区につき5〜10班。ごく普通の規模だと思われます。
新興住宅地もあれば、一戸建てで昔から住んでいる家や賃貸アパート数棟。若い世帯が増えつつありますが高齢者もたくさん住んでいます。
ある日ポストに「役員選出説明会の案内」が入っていました。
当日、説明会場には町内会長をはじめ現役員が数名と、私のように説明会を聞きに来た若い世代ではない人で計10名くらい。
説明内容は「次の役員を引き受けてくれる方がいないのでくじ引きで決めることにします」というものでした。
【問題1】町内会を存続させようとする
説明会中から疑問だらけでした。
- 引き受けてくれる人がいないなら、現役員で終わりとすればいいのでは?
- 市に任せればいいのでは?
- こんなに多数の役員が必要なのか?
- 各役員の仕事内容で、しなくていいことが多いのでは。そもそも不要な役もあるのでは?
- 連絡事項は回覧板を回すのではなくSMS配信すればいいのでは?
- 広報はネットで見れるから配布不要では?
- 集金はPaypayですればいいのでは?
- 年3回の懇親会はしなくていいのでは?
- 町内フェスティバルはしなくていいのでは? などなど
全員がやりたくないというのになぜ次の役員を決めるのですか、と質問したところ
この区だけが『やりません』ということにはできないよ
役の重要性の話ではなく、他と合わせないといけないということでした。
【問題2】現代に合った形にしようとしない
若い世帯は子育て、学校行事、共働きで忙しく、高齢者は足が悪いなどで外に出ることも大変です。
しかしながら役員の仕事は、定期的に集まったり各世帯を歩いて回ったりと、労力と時間を使ってやらないといけないです。
負担が大きいと感じているのなら、例えばインターネットを使えばいいと提案したのですが、
年寄りはスマホを持ってないからできないわ
全員にタブレットを配ることなんてできません
ネットも使えない、役もやりたくない。できませんばかり。どうするつもりなのでしょう。
【問題3】「体が不自由」は役員を断る理由にならない
隣に座っていた80代の方のお話に、私は一番の問題を感じました。
私は昨年からほとんど歩くことができなくなりました。私の区は全員80歳を超えており、体のどこかが悪い人ばかりです。ゴミ捨てに行くことができない人もいます。
なのでくじ引きで役員に当たってしまっても、「歩けない」が役員を断る理由にならないんです。
もし今回、役員になってしまったら代行業者に頼むつもりです。
代行業者に支払う費用は月10万円です。
現役員の方に「代行業者の費用を町内会費から少しでも負担してほしい」とお願いしましたが、負担に反対の人がいるから負担はできませんと言われました。
役員になってしまったら、この出費は仕方がないと思っています。
「こんな事情の人もいるんだっていうのを分かって欲しかった」と、その人は言いました。
ここまで追い込まれる必要があるのでしょうか。
解決方法
このいずれかが解決への道だと思います。
まとめ
- 現状
- 【問題1】町内会を存続させようとする
- 【問題2】現代に合った形にしようとしない
- 【問題3】「歩けない」が役員を断る理由にならない
- 解決方法
- まとめ
私は別の町に住んでいたとき町内会に入っていませんでしたが、何の不便もありませんでした。
情報はネットで見れますし、町内会を通じて近所付き合いをしなくても聞きたいことがあったら近所の人に聞きに行ってました。
町内会は任意団体ですので、入る入らないは個人の自由のはずです。
考え方は人や地域によってさまざまだと思いますが、みんながやりたくないと思っている町内会はいっそのことやめる、やるなら今の時代に合わせる努力をしていくべきではないでしょうか。
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